柴咲くんが教えてくれた話の内容は、




望月くんが今日ちずちゃんに告白するらしく…どうやら私と柴咲くんにそのきっかけを作って欲しいとのこと…





「え!?望月くん、ちっちずちゃんに告白する気なの!?」


「そうみたいだけど」



だっ駄目だよ!


絶対、今の状態で告白しても上手く行くはずないじゃん!




「どうにか望月くんに言って告白する日にち延ばせないの?」


「無理でしょ。本人がやっとの思いで決断した日が今日だったんだから」



…そんなぁ


望月くんがフラれるのなんて見たくないよ




「あのさぁ、さっきから杉浦さんは望月がフラれるみたいに思ってるみたいだけど…そんな事もないと思うよ?」



「どうゆうこと?」



柴咲くんが指を指したから、
その方向に体を向けてみると





「望月ったらホント馬鹿。私が見るからちょっと貸して」


「っんだよ、しょうがねぇな」

ふたりで仲良く、 地図の奪い合いだ
「うっさい。絶対こっちの道じゃん」


「はぁ?俺のであってるよ」


「違うじゃん!やっぱここ!」

「…あっ、本当だ」



望月くんとちずちゃんはいつの間にやら距離を縮めていて



「ほら、あたしの勝ち~」


「次は負けねー」




望月くんの隣にいるちずちゃんの顔は、どことなく赤くなっていて…