「…へ?私と北条さんが?」



「違うの?」



「寝ぼけたこと言ってんじゃねぇよ」



「そっそうだよ!北条さんはただの…ただの…バイトでお世話になってる先輩だよ!」



「ふ~ん、ならいいけど…」




柴咲くんったら突然なに言い出すんだか…


びっくりしたぁ




「いいから、さっさっと飯食べろ。作っといてやったから」


「ありがとうございます」



「北条さん料理上手っすね?これなんか凄い旨いですよ」



「えっ本当?私も早く食べよ~かな」



「好きなだけ食え。俺は学校行ってくる」




いつの間にか身支度が終わっていて、バッグの中に何らかの資料を入れている北条さん



「もう行っちゃうんですか?私たちも一緒に部屋出ますから少し待っててください」



「いいよ。ゆっくりしとけ」



「でもっ、北条さんがいないのに部屋に上がってるわけには!」



「お前のことは信用してんだぞ?…ポストに鍵入れとくからちゃんと閉めてくれ」




そう言って、北条さんは部屋から出て行った