「俺ならいるけど?」
「柴咲くん!?」
北条さんの横からひょっいと現れたのは、昨日の姿とは違う柴咲くん
傷や痣はいっぱいあるものの
「起き上がれるようになったんだね」
「あぁ、杉本さんと北条さんのおかげだ。サンキューな」
「ううん、よかった!柴咲くんがこのまま死んじゃうんじゃないかと思ったよ」
「大袈裟だな。それにお前、俺が起きてきたら柴咲の横でヨダレ垂らして寝てたぞ」
「うそっ!?」
慌てて口に手を当てて拭き取る
「嘘だよ、単純なやつだな」
「ちょっ北条さん!」
私と北条さんの会話をテーブルに座って静かに聞いていた柴咲くんが、とんでもないことを口にした。
「…なぁ、ふたりって付き合ってんの? 」

