「やですよ!私に看病させてください!」



「いいから帰れ!」



北条さんに、こんな強く言われたのは初めてだった。


けど、私だって引くわけには



「いやです!」



「…はぁ?もう遅いし、親が心配すんぞ?」



「親には連絡します。北条さん、明日学校でしょ?」




私は明日休みだけど、北条さんは学校がある

寝ずに柴咲くんを看病してたら北条さんが大変だ


「私は大丈夫です。だから私に看病させてください」




「…わかったよ…ったく」


「ありがとうございますっ!」


ふぅ、よかった


北条さんは

「隣の部屋にいるから、なんかあったら呼べよ」


…と言い残して部屋を出て行った。