「…へっ?…服買って来てくれたんですか?」
「店閉まってるし、金ないし、お前の好みとかわかんねぇから…あんまいいの買えなかったけど。我慢してくれ」
「ううんっ。嬉しい!!ありがとうございます!!」
北条さんからの初めてのプレゼントは無地のTシャツとジ-パン。正直、デザインとか関係なしに素直に嬉しい。
「じゃあ俺は風呂入ってくっから。覗いちゃダメだぞ?」
「はぁ―い!」
北条さんと私は、けっきょく一睡もしなかった。
北条さんは私にベットを譲ってくれたけど、なんだか悪くて寝れなくて…
「じゃあふたりで起きてっか」と言う北条さんの発言に賛成し、バイトの話や学校の話で語り明かした。
「…やべぇ、まじ眠い」
「…はい。なんか目が開かないです」
お互いに今日が、学校もバイトも休みだったことに感謝し、北条さんに家まで送ってもらって帰宅した。
家に帰るとお母さんにめちゃくちゃ怒られた。北条さんと一緒に居れるのが嬉しくて連絡し忘れていたのだ。
…心配かけてごめんね、お母さん
でもね、私すごく
幸せだったの…―。