「すご~い!ベットふかふかですよぉ」
「…それはそれは良かったね」
「見てくださいよぉ!あっ…こっちには…あっ!シャワールームだぁ!」
ラブホって、もっとギラギラ系なのかと思ったら、意外と普通で安心した。
「…お-い。うるさぃぞお」
「だって、なんか想像してたのと違ってテンション上がってきちゃいました!」
「あ~はいはい。やっぱお子様には、ラブホだろうが何だろうが関係ないね」
北条さんはそう言って、
クスッと笑った。
…やばっ、かっこいい
「あっ…そうだそうだ。さっき買ったベビーカステラ食べますか?」
「え?いいの?やった、ちょうど腹減ってたんだよ」
「待ってくださいね~確かここ…あっ!」
いきなり大声をあげた私に驚いて、北条さんは耳を塞いだ。
「なんだよ、うるせぇな」
「置いて来ちゃいました。さっきの場所に…」
そうだ、あの寝っころがった時だ。暗くて見えなかったから…もぉ最悪だよ