ってことはつまり…
今から私は北条さんと!?
いやいや、ちょっと待って!
茜さんはどうしたの?
北条さんってば、さっそく浮気しようとしてんの!?
ちかも、私相手に??
「ちょっと待て、お前なんか勘違いしてねぇか?」
「なっな何がですか!?」
北条さんは呆れ顔で、ため息をついた。
「…あのなぁ、一応言っとくけど…お前が思ってるようなことは行らないと思うから安心しろ」
「…なっ」
私の顔は、一気に茹で蛸状態になった。
そうですよね、
私はあくまで…
北条さんに妹と言われ続け、
一人の女としては見られてないんですよね。
「金があれば普通のホテルに入れんだけど…これしかねえから」
そう言って、お財布の中をぱかぱか開けた。
「…はい。我慢します」
…と言うわけで、
私達はラブホテル目指して歩き続けたのです。