…はぁ~
北城さんと茜さんのよりが戻ったってことは、もう北城さんとふたりきりでは出掛けられない…ってことだよね
ってことは、
北城さんとのデート(一応デートだったよね?)最初で最後だったてこと??
「…はぁ~、ほんと私ってバカ」
…なんか、今になって後悔してきたし…
失恋したんだよね、私…
人影もない知らない土地で、
何だかとてつもない絶望感に襲われた私は、買ったばかりの浴衣が汚れるのも構わず、その場に倒れ込んだ…
「…このまま…死んじゃうのかな…」
その時だった。
灯りがだんだん近づいてくる
まっまさか、ゆっゆゆ幽霊!?
「いやぁ~来ないでぇ~!」
その場にうずくまり、耳を抑えながら叫んだ。
すると私は、何者かに後ろから簡単に持ち上げられた。
「…っや…」
「助けに来てやった相手にその態度か?」
耳元で聞こえる、その声は
紛れもない…
私の大好きなひとの声だった。
「きっ北条さんっ!?」
「…悪かった。お前を置いて行くべきじゃなかったのに」

