北城さんはあの人とのことを簡単に説明してくれた。
バカな私にもわかるようにって…
北城さんの話はこうだった。
あの女の人の名前は、
『新垣茜』
北城さんと同じ大学に通う、
北城さんの同級生。
1年の時に、2人は共通の友人を通して知り合ったみたいで、お互いに一目惚れをして付き合い始めることになったそうだ。
それから2年後、
ちょうど私がバイトを始めた2ヵ月前くらいに、茜さんの浮気が原因で別れたみたい…
「…って、なんか簡単に説明し過ぎじゃないですか?」
「だから、最初に言っただろ?バカなお前にわかるように説明する…って」
「…それもそうですね。お陰で、凄く分かりやすく理解出来ました」
その時だった。
ヒューン、ド―ン
ピヨロロ、ドカ―ン
夏の夜空に、これでもかってぐらいの綺麗な花が…
いくつもいくつも咲いた。
「…綺麗ですね」
「そうだな」
このまま時が、
止まってしまえばいいのに…
心の中で、そう何度も呟いた。
だけどね、私はとっくに
答えを決めてた。
大好きな人の、あんな悲しそうな顔を見せられたら…

