「浴衣で行くの?てか、浴衣にするよね?髪は私がやってあげるから。とびっきり可愛くしてやんなきゃ」
「ありがと―!!」
「今日はバイトないの?」
「うん。北城さんは入ってるみたいだけど、私は休み」
すると、ちずちゃんは口角を上げてニャッと笑った。
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「…へぇ~、けっこうイケメンじゃん。背も高いし」
「ちょっとぉ。変なことしないでよね?」
「わかってるって。すみませ―ん!!」
って、早速ですか…
ちずちゃんのことだから、
なんとなく予想はついてたけど
店に来て、いきなり
北城さんを呼ばなくてもっ!
「…お待たせしました。何でしょうか?」
北城さん、めっちゃ
気まづそうだし…
「ショ―トケーキ1つと…夏海あんたは何にする?」
「えっ?…っと」
ふと、北城さんの方を向いてみると一瞬だけ目があった。
…すぐに逸らされちゃったけど

