次の日、
北城さんは無事にバイトに来ることが出来た。
「もう大丈夫なんですか?」
「いや、まだ本調子ってわけには…あんまし俺に近づくなよ?」
「はぁ―い」
北城さんの風邪なら、
ぜんぜん移してもらっても
構わないんですけどね。
なんて、キモいことを考えながらメニュー表を拭く。
「お客さん来ませんね」
昨日はあんなに混んだくせ…
と思いながらも、
「水曜日だからな。まぁ、楽に稼げてラッキーじゃん」
北城さんと余談ができることが嬉しかった。
「まぁそうですね。てか、北城さんが持ってるのって…」
「ん?店長が外に張っとけだと」
…そうじゃなくて
「そうじゃなくて、それって来週の花火大会のやつですよね?」
「あぁ、そうだね」
グッドタイミングだよ!
花火大会のポスターくん!!
ナイスっ店長ぉ!
「きっ北城さんは、誰と行くんですか?」
きっ聞けた…と
心の中でガッツポーズ。