「きゃ――――――――――――!!!
 超可愛いっ!!」


梓は一人で服を見てはしゃぐ。




俺は近くのベンチで座って待っている。

何年経っても女子の買い物の
どこが楽しいのか全く理解できない。




1時間いろんな店を回っても、
梓はまだ一着も服を買っていない。



付き合っている俺の身にもなってくれ…汗





「おい、梓~。
 俺疲れたんだけど、早くしてくんねぇ?」



「男のくせに、体力がないなぁ!!
 黙ってあたしに付き合えっ!!!」



俺に怒鳴り散らしては、また服を見る。





やっぱり女ってのゎわかんねぇ生き物だ。




結局2時間店を見回って、
さっき来た店にもう一度入り、
服を買った。



「うふふっ★これで満足っ♪」

と、梓は上機嫌。





「おい、もう帰っぞ!!!」


「え、もう帰んのぉ~??!!」

梓は、また駄々をこねる。




「俺も長い時間付き合ってやっただろ?
 ほら、行くぞ!!」



文句ばかり言う梓の手を引きながら
俺は無理やり家に連れて帰った。