顔だけの男……ーー


多分…今のホストの俺は…ホンモノの親父と大差はないと思う。



でも……俺の長年…抱えてたコンプレックスを克服するには…こんな生き方しかなかった。



「尭耶さん??」



俺は物思いにふけていると菜々香ちゃんが話し掛けて来た。



「どうしたの?」



「何だか…尭耶さんの表情が沈んでいたから…」



「ゴメン……考えゴトをしていた……」