私はキスの余韻に浸るコトなく…掴まれた手を離した理杏君に左頬を平手打ち。



「……」


理杏君は私に叩かれた左頬を押さえる。



私の視界が霞んでゆく。


涙が溢れていた。





私は踵を返して…自分の部屋を飛び出す。



私は理杏君に唇を奪われた……ーーー