「菜々香ちゃんは尭耶さんに騙されているとは思わないの?」



「離して!!!?」



「菜々香ちゃんと結婚するのだって僕から見れば…財産目当てとしか思えない」




私の心の隙間に流れ込んでくる理杏君の言葉。



私をスキだって尭耶さんは言ってくれた…


最初はそうだったかもしれないけど…
今は財産目当てではなく私をスキだって……



「違う!!違うわ!!」


私は首を振って…理杏君に強く返した。