理杏君…女装すれば私よりも可愛い…



男の娘に奪われるなんて…ホンモノの女の子としては断固阻止せねば!!



「…俺はBLの趣味はないから~そう真顔で悩まないで…菜々香ちゃん」


「へっ!?」


信号待ちで車は停車。
尭耶さんがバックミラーで私の顔を覗き込んでいた。



「…まあ~男に好意を持たれたコトは過去に何度かある…あまりいい気はしなかった
…女よりも…怖いし気味が悪い…」



「……」


「理杏君のコトは…気にするな…」



「尭耶さん…」