二人が座敷を出て…私達3人だけ…残された。


「……大胆なコトしてくれたわね…尭耶」



「……祐早斗にも色々と事情があって…二人でタッグを組みました…」



「……そうまでして…尭耶は後継者になりたいの?」



「俺は…菜々香さんと一緒に居たいだけです…最初はあなたの言う『後継者』
の椅子に目が眩んでいましたが…今は違います。菜々香さん自身にホレました!」



隣で聞いていた私は俯いて頬を紅くした。



「………私の知っている尭耶と違う…。菜々香…あんたいったい…尭耶に……」


お母さんも立ち上がった。



「……まだ…正式に許婚としては認めてないから…まずは早くホストから足を
洗ってちょうだい」



そう言い捨ててお母さんは出て行った。