別れる前に…せめて…ベンキョが出来るようになったトコだけでも見せて尭耶さんを安心させたい。



私は夜も一人で必死にベンキョをした。



「パーフェクトだ!!」


私の宿題プリントに目を通した…尭耶さんの瞳が大きく見開いていた。


「菜々香ちゃん~やれば出来るじゃん♪」


私の頭を大きな手でクシャクシャと撫でて褒める尭耶さん。


残念なコトにご褒美のキスはなくなってしまった。



でも自分からご褒美のキスをねだった。