*おベンキョの時間*

「無理には言わなくていいよ…菜々香ちゃん…」



今…言えなかった…もう尭耶さんには言えない……



私たちにはあまり時間が残っていないから…



尭耶さんは沈黙する私を見て…話題を切り換えようとしていた。



「見せられたの……いきなり…茂みに連れ込まれて……おじさんがズボンとパンツを
下げて…」



「……悪戯されたとかじゃないの??」



「単に…見せられただけ…それがトラウマになって…」



尭耶さんは口元を押えて…笑いを堪え始めた。