不器用な恋



ん…………?誰かに抱き抱えられてる?





目の前には愛斗の顔が。




『由月先輩!?大丈夫ですか?今、ICUに運びます。』




アタシは頷くしかなかった。




『由月先輩、軽いですね。身長のわりに軽すぎですよ。あ、すいません!』






愛斗が話しかけたのは、ご飯をICUに運び込んでいる中原さんだった。




中原さんはアタシを見るなり、走ってきた。



『姫城さん?大丈夫?あなたは?』


中原さんは愛斗を見上げる。



『由月の彼氏です。』



愛斗の笑顔がとても愛おしくなった。




『姫城さん、どうしたの?』





『受付ら辺で倒れてました。吐血してたし………』



『吐血!?』



中原さんは一瞬で顔色を変えた。




『彼氏さん!姫城さんをICUのベットに寝かせて!!』




愛斗はアタシを丁寧にベットに降ろした。




中原さんは数人の看護師と牧原さんを連れてきた。





『牧原先生!あの………吐血……』



『中原、点滴、量増やして。あと、しばらく寝かせろ。重度の貧血だ。』



牧原さんはそれだけ言って、ICUから出ていった。




数人の看護師は何本もの点滴の針をアタシの腕に射していく。




数人の看護師はそれが終わるとそそくさとICUから出ていった。