不器用な恋





『おいっ……!由月……どうした!?』



いつの間にか、涙が頬を伝っていた。

アタシは急いで、涙をセーターの袖で拭った。






『姫城!越谷!さっきから……!?姫城!?どうした?』


和田がアタシを見て、ビックリしている。



アタシは紙にペンを走らせる。






“ 保健室、行ってきます ”




和田に見せる。





『おぉ……わかった………越谷、連れてってやれ。怪我してて、大変だろうし。』


和田は何言ってんだよ!


こんなときに優貴と居たくないっつーの!



『あ、はい。』

優貴は笑顔で答える。

優貴に支えてもらいながら、立ち上がると、目の前が暗くなる。



『由月!?由月!!』


優貴の声が遠ざかる。



アタシはそのまま意識を手放した。