不器用な恋



『なぁ、由月。瀬戸夕姫奈って、俺に由月の連絡先、渡してきた娘?』




隣から、優貴の声が聞こえた。


横を向くと、優貴が無邪気な顔でアタシを見ていた。




アタシは小さく頷く。




『へぇー。やっぱ、そうなんだ。確かに麻夕海ちゃん、って、娘、夕姫奈に似てたな。』






夕姫奈―――――……?



呼び捨て?







アタシは紙にペンを走らせる。





“ 夕姫奈のこと、呼び捨てするほど、仲良いんだ ”




それを見た優貴はクスッって笑って、アタシを見る。



『何?由月、妬いてくれてんの?』



アタシ………夕姫奈に嫉妬してんの―――――…?