「バックOK。スパイクOK。いってきまーす」

通いなれた道を走っていく。

「おはよー光!!」

「おはよ。今日はついにキャプテンの発表だね」

期待に胸を踊らせる

ガラガラガラガラ・・・。


8月10日。

「みんなーおはよー」

ガランとした部室。
どうやらまだ誰も来てないようだ。
こんなに急いだのは、俺、肩平光と、親友の島村優也だけだった。

ゴトン・・・。


「えっ・・・!?」

音とともに野球部が使っていたタイヤが一斉に落ちてくる


「あわわわわわ・・。」


ダン!!

白球が目の前を通過する。

タイヤは向こう側に弾かれた。


「え・・・。」