『あ―西城!!


今日授業後、会議室行けよ!!』

伊藤ちゃんの授業が終わった後言われた。


「はい。」

私は小さく返事して席に戻る。


『本当に代わらなくていい?』

大和はまだ気にしているみたい。



「大丈夫、大丈夫。」


『ホントに??』


「大和、しつこいよ!!


しつこい男は女の子に嫌われちゃうから気をつけなよ。」


私はニヤッと笑って言う。


本当は先生と上手く喋れるか不安で不安で仕方なかった。



先生は普通に接してくれるのか、とか



いろんなことが頭の中を駆けめぐる。



でもどんなにイヤでも時間というのはすぐに過ぎ去ってしまう。



あっという間に授業後。




「終わったら教室ね。」


未来と言葉を交わして会議室に重い足取りで向かった。