「『せーのっ』」


大和と同時にくじを開いた。



「『………………』」



『おい?2人…??

どっちなんだよ?』


私は黙って手を挙げる。


私、くじ運悪いな…。



『ん。西城が体育委員か。


今回の担当の先生は―――












―――山田先生と朝倉先生だ。』


この伊藤ちゃんの一言に大和と私は自分の席へ戻ろうとする足を止めた。


『悪ぃ…。伊藤ちゃん…。

もう一回担当の先生教えて。』

何も言えない私に代わって大和が言った。



『あ?いいけど?

山田先生と朝倉先生。』



『朝倉って家庭科の?』



『先生を呼び捨てにするのやめろよな。


朝倉先生って家庭科以外にいたっけ?』



『………………』


大和はそのまま席についた。


『零…やっぱ俺がやろうか…?』

私が席につくと大和は振り向いて言った。


「大丈夫だよ…。


私…できるから…。」


無理して笑う。


『無理すんなよ……。』


大和の言葉に頷く。



でももしこの世に神様がいるのなら私はその神様を恨みます。


なぜよりによって先生が体育委員の担当の先生なんですか…。


私が必死に先生に会わないようにしてるのになんでなんですか…??