「れーいっ!屋上行こっ!!」


家庭科が終わり昼休み。



未来がお弁当を持って近づいてくる。


「ん。いいよ―!」


鞄からお弁当を取り出す。



「やっぱり屋上最高だね!!」


上を見上げると雲一つない青空が広がっている。



「あ〜お腹空いたっ」


そう言いながら未来はお弁当を開ける。



「やっぱり先生は零のこと好きだね。」


私の卵焼きを口に入れた未来は言う。



「な、何言ってるの…??」


でも、本当は気づいてた。



「だって先生…零のことずっと見てたよ?」


先生から注がれる視線。



でも私は気づかないふりをした。



「そんなことないって!」


未来に笑って見せる。


未来は眉を下げて困った顔をしてる。



ねぇ…先生。。


なんでそんなことするんですか?



ねぇ…先生。。


目が合ったときは逸らすのになんで私を見つめるんですか…??



先生は私にどうしてほしいんですか…??



私、先生が分からないよ…。