夏休みももう半ば。



「れ―い!!最近どうよっ?!」


久しぶりに陸上部が休みの未来と家で語り中。



「どうって…??」



「そんなの決まってるでしょ!


先生のことだよっ!!

朝倉せんせーっ!!」


ニヤニヤしながら笑う未来。



「別にどうもないけど??」


笑って言う私。


本当は先生に会いたくて仕方ない。

笑えないよ…本当は……。



「全然会ってないの??」



「うん………。

だって先生忙しそうなんだもん…。

先生のこと困らせたくないし……。」



「何言ってるの??

先生はいつでも駆けつけるって言ってくれたんでしょ??


もっと甘えたら?

あんな先生だけど大人なんだからもっと甘えてもいいと思うよ?」



親身になっていつも相談に乗ってくれる未来。



ありがとねっ未来??



未来に私は、
どれだけ助けられてるんだろう…。


「あと少し我慢すればまた先生に会えるから…。


それまで私が頑張ればいいだもん。」


私は未来を安心させるために笑ってみせる。



「でも無理するのはやめなよ?」


本当にありがとう…未来…。