私は扉の前で立ち止まる。



先生が近づいてきて


『大丈夫……。


ありのままを告白しろ。


そしたら必ず西城の気持ち…


………藍葉に伝わるから。』


私の耳元で囁いた。



その言葉に私はゆっくりと頷いた



「未来…ごめん…」



先生が調理室を出て行った後、
私は未来に近づき頭を下げた。



「…………………」



未来は何も言わない。



だから私は続けた。



「ごめん…未来…。


私、未来のこと親友だって思ってる。


心の底から思ってる…。


それでも先生のこと、言えなかったのは…



未来が言ったように否定されると思ったんだ。



未来に否定されるのが怖かった。


でも、よく考えたら

未来がそんなこと言うはずないよね。


未来はいつでも私の味方だもんね。



ごめんね…未来…。


許してもらえないかもしれないけど…。



本当にごめんね……。」