『大丈夫か…零??』



この先生の一言で私は顔を上げる。


今”零”って言ってくれたよね…?


今までずっと西城って呼んでたのに
今”零”って言ってくれたよね?


『おい、顔がニヤけてる!!

さっきまで泣いてたクセに…


忙しいヤツだな。』


先生は口に手を当ててクククッと笑っている。


私は泣いて真っ赤になった目で先生を睨んだ。



『ははっ、冗談だって。


それで何があったんだ?

話してみろよ…??』


優しい目で私を見つめる先生。



「昨日、未来泣かせちゃった…。」



と前置きして話し始めた。



先生は頷きながら、


髪の毛を優しく撫でながら、


優しい瞳で私を見つめながら、


私の話を聞いてくれてた。