「え…今なんて…??」


驚きすぎて何がなんだか分からない。



『1回しか言わないっていったのに…

仕方ねぇな。


何回でも言ってやるよ。



俺は…西城零が好きだ…。



西城が、零が好きだ…。』


先生は私を解放して目をまっすぐに見つめる。



『お前の好きなヤツは?


俺が言ったんだからお前も言えよ??』


コクンと頷き一言。



「先生が好きです…」


と言った。


人生2度目の大好きな人への愛の言葉。



『あ…ごめん。

聞こえなかった…。』


ニヤッと笑う先生。


ウソつき…先生のウソつき!!

その顔は絶対聞こえてたでしょ?!



「せんせーの意地悪。

死んでも言わないんだから!!」

私は頬を膨らませる。



『ははっ冗談だって!

そう怒るなよ…。』


先生は人差し指で私の頬の空気を抜く。