『どうしたんだよ?急に…』


先生は視線を宙に向ける。


その先生の行動の裏にある想いは何??


「急になんかじゃないもん!」


気づいたら叫んでた。


『どうしたんだよ??

落ち着けって…』


いつもと違う様子の私に先生は困った顔をする。


「せんせーのばかっ!!鈍感!

急になんかじゃないんだから!」


先生を困らせているのは分かっているけど私の口は止まらなかった。



「せんせーはわざと気づかないふりしてるの?

先生と生徒だから??


もう…いいよ…。

先生が先生じゃなかったら良かったのに!!」


なんで急にこんなことを言ってしまったのか分からない。


でもずっと溜まってたものが溢れ出しちゃったんだ…


『おい?西城…??

なんかあったのか??』


なんでそんなに優しいの…??


やっぱり…先生だから…??





ねぇ…答えてよ…先生……。




私は鞄を持って調理室を飛び出した。