「ねぇ…あれってさ…」


新しい教室に入るとそこには見慣れた背中が…




「多分そうだと思うよ」


私と未来は顔を見合わせる。




『おーっ!!未来に零!

来るの遅せーぞ!』


見慣れた背中の持ち主は振り返るとそう叫んだ。




「やっぱりか……」



未来は溜め息混じりに呟いた。



「ねぇ…海斗??

なんであんたは朝からそんなにテンションが高いの??」




川北海斗(カワキタカイト)

こいつとも未来と同じく小学生からの付き合い。


未来の家と海斗の家と私の家は家族ぐるみで仲が良い。



『逆に聞くけどなんで未来は朝からそんなにテンションが低いの??』


海斗はニヤニヤ笑いながら未来に質問する。



「………………?!?!」


未来は眉をつり上げ、鬼のような形相…


おー…コワーィ……