『バカかお前は。』



そう言った先生は私を引き寄せた。



『なんでそういうこと言うの?』


先生の表情は見えないけどきっと照れてるんだろうな。



「ふふっ」


思わず笑ってしまった私。



『なんで笑うんだよ??』



少し不機嫌そうな先生の声。



あれ?怒らせちゃった??



ここは先生をからかって遊ぼうかな?


なんて幼稚なことを考える。



「先生…可愛いなって思ってさ。」





『…………………………』



黙ったままの先生。



ホントに怒っちゃた??



「せんせ??冗談だよ…?」



まあ半分は冗談だけど


半分はホントなんだけどね?



『ホントに零は…バカだよな。』


そんな呟きが聞こえると先生は私を離した。