『文集に書いただろ?

それに俺、一応副担だしな。』



何言ってんだか、とでも言いたそうな先生。



「そうだったね~」


これ以上深入りされませんようにと、心の中で願う。



そんな願いもむなしく


『なんで”教師”になろうと思ったの?』


一番聞かれたくないことを聞かれた。



私の夢は”教師”


お兄ちゃんや先生を見て思ったんだよ。



「………だから!!」


前の方をわざとにごして言う。




『え?何?全然聞こえなかった。』


私ははぁ~と溜め息をつき乱暴に言った。



「先生見てたら”教師”って言う職業に魅力を感じて


先生みたいになりたいなって思ったから。」



言い終わると同時に赤くなる私の顔。



わ、私ってバカじゃん…



先生本人を目の前にして何言ってるのよ…



なんて1人であたふたしていた。