『西城。やめてほしければ俺の女になれ。』

私の手を押さえたまま低い声で垣本くんは言う。



「…………やだ。


あんたみたいなのの女になんかならないわよ!」


私は大きく首を振る。



『じゃあ仕方ないな。

本当はイヤだけど。』


ニヤッと笑って私の制服に手をかける。



「や…やめてよ!!」


そんな私の声は誰かに届く訳はなかった。



垣本くんが無理矢理制服を脱がそうとしてボタンが飛び散る。



「か、垣本くん…や……やめて…」


いつのまにか私の目からは大粒の涙が溢れていた。




「誰か助けて…助けてよ!!」


私は先生に届くように願って叫ぶ。



『西城…諦め悪いぞ。


ここはどこからも死角になってるんだ。


お前の声が届く訳がない。』


冷たく言い放ち私の服を脱がせようとまた手を動かす。