「その…荷物は何??」


私は隼人の手に持たれた大きなボストンバックを指さす。



『これから高校入試終わるまでここに泊めてもらうから。』



「へ…?!?!意味分かんないって!」



『まあいいじゃん!

とにかく中入るよ??


って男モノの靴?!

彼氏でもいるワケ?


あいさつしてこよっ!!』


完全に勘違いしている隼人。



私はドアを閉めてリビングへ向かう。



『は、隼人!!

久しぶりじゃん!!
俺のこと覚えてる??』



『あ、兄貴?!

マジで兄貴なの?!』


リビングでは2人が久しぶりの再会を喜んでいる。



『なあ!姉貴!!

ひどいじゃんかぁ!


なんで兄貴のこと教えてくれなかったんだよ?!』


隼人はかなり興奮している。