そこへ伊藤ちゃんが教室に入ってくる。



私はそれをちらっと見てまた携帯に目を落とす。

そうすると頭に堅いモノが当たった。


「いでっ」


私は思わず声をあげる。



私が後ろを向くと



『西城、携帯没収するぞ。


5秒以内に携帯しまったら見逃してやるけど?』


先生がいた。


そして先生は数字を数え始める。



私は急いで携帯をしまった。



『ん、よくできました。


ってか今何やってたんだ?』


先生はニコッと微笑む。



「ケータイ小説読んでた。」


私は小さな声で呟く。



『どんな話なの??』


興味津々の先生。



「どうでもいいじゃん。


ほら!伊藤ちゃんに怒られるよ。」


私はそう言って前を向く。



ねぇ…先生。。


先生は、どうしたいの?


私に何を求めてるの??


分からない…。



先生が、分からないよ…。