『ホント西城はぼーっとしてんな。』

先生は昨日と同じように私をからかう。


「別にそんな…………」



『せんせーちょっとヘルプー!!』


言い返そうと思ったのにクラスの誰かが先生を呼ぶ。



『はいはーい!!

じゃ、ちょっと行ってくる。』

先生が何を私に言ったのか分からないまま、先生は違う班のところへ行ってしまう。



『ほい、できた。』


いつのまにかお皿に盛りつけを終えていた大和。



「『すご……』」



私も海斗も未来もこれしか言えなかった。


だってすっごい良い匂いで、すっごいおいしそうなんだもん。



『お前らはぇーな!

まだ他の班できてないんだけど?』


先生はまた私たちのところへ戻ってきた。


「せんせー嫌い!!」


さっきのことを根に持っている未来は叫ぶ。



『まぁ怒るなって!!

西城って今日放課後とか暇??』



「未来の部活が終わるまでは暇ですけど?」


と、私が答えると


『そうかっ!!

なら授業終わったら片づけ手伝ってくれ!』


と先生。



はぃぃぃぃぃ?!?!



なんで私にそんなこと頼むのー!!