『零、お前はバカか??


そのまんまだぞ??

俺は教育実習生として零の学校行く。


分かるかな?零ちゃん??』


小馬鹿にしたように笑うお兄ちゃん。



「いやぁ~分からないでしょ?


お兄ちゃんが教育実習生とかね…。」


私は冷めた目でお兄ちゃんを見つめる。


教育実習生って教師になる人がやることだよね??



『教育実習生って何か知ってる?』



「それくらい知ってるわよ。」


お皿を洗いながら私はお兄ちゃんを睨む。



『で、俺は教師になるワケ。


だから零の学校へ教育実習に行く。』



「へぇ~」


お兄ちゃん教師になるんだー。



「って………えぇ?!?!」


やっと理解できた私は叫ぶ。



『うるさいんだけど?

まあとにかくお世話になります。』



「なんでお兄ちゃんと一緒に住まないといけないワケ?!」


私は平常心を取り戻し、また皿洗いを再開する。