「おはよーっ!!今日で最後だね!!」



期末テスト最終日だけあってやけにテンションが高い未来。



「そうだね!今日終わったら遊びません??」



私は未来を遊びに誘う。



「もちOK!!カラオケ行こうね」


未来は即答する。



先生はテストの採点があるから調理室にいることはないだろう。



「ってかさっ先生と最後に会った日いつ?」


未来は首を傾ける。



「えっっと…いつかなぁ?」



多分テスト前に先生がうちに来たのが最後だと思うけど…。




「零は辛くないの?」



…………………。




「零は会いたくないの?」



…………………。



「零はなんで我慢するの?」



未来は必死に目で私に訴える。



私は一度深く深呼吸する。


「辛くないワケじゃないけど、辛いわけでもない。」


本当は毎日辛くて辛くて辛くて苦しいよ…。



「先生には会いたい。」



でも、



「先生も私に会わずに頑張ってる。


だから私も先生がいなくても頑張らないといけないの。


我慢する理由はないけど先生を苦しめたくない…。


ただそれだけなんだよ。」



私はゆっくりと言葉を発した。