家でそわそわしながら未来の電話を待つ私。


そこへ家の電話が鳴る。



「は、はい?!」


慌てて電話を取る。



「もしもし?零??」


案の定未来からの電話。



「そうだよっ」



「先生欲しいものないって」


未来はサラリと言う。



「え…?冗談でしょ??」



「まあ最後まで聞きなよ。


欲しいモノはないけどでも嬉しいのは料理を作ってもらうことだって!!」



りょ…料理?!



「零は料理得意だから先生の誕生日に作ってあげればいいじゃん!!」



未来は先生の料理の上手さを知らないから
そんなことを軽々と言えるんだよ…。



確かに料理は得意だけど先生には敵わないよ。




「ムリだよ……。

先生の方が料理上手だもん。」



私が呟くと


「何言ってるの…?


先生ならたとえまずくても絶対美味しいって言って食べてくれると思うよ??」



「そうかなぁ…??」



「絶対大丈夫だから!!


じゃあ今からお風呂行ってくるから切るね。


ばいばーい!!」


未来はそう言って電話を切った。