「教師っていう職業も大変だね。」


未来は先生の向かいのイスに座る。



『何が??』



「だって今1年生の子に告白されたんでしょ?」



ブレザーのポケットから携帯を取りだした未来。



『なんだよ……。



お前ら聞いてたのか??』



先生は立ち上がり私に近づいてくる。



「最初から全部ね。」


私は黙ったまま先生を見つめる。



『盗み聞きなんてタチ悪っ…。



なんか断るのって辛いよな。』



先生は私の肩を抱き寄せる。



「せんせ…??


零に学校で触れないで。」



未来は携帯の画面から目を離し先生を睨む。



『はぁ~お前厳しすぎ。



零??どうした?

さっきから黙り込んで』



先生は私から手を離しまっすぐに目を見つめる。