『そりゃあ秋平って呼んでくれるのが一番嬉しい!!』



「ムリ…絶対ムリ…!!


先生は先生だからっ!!」



私はぶんぶんと首を横に振る。



『俺こそムリだし…。


秋平って呼べよ~。』



前を向いたまま先生は言う。



「ホントそれだけはムリだから…。


だって先生ってもうクセだしそんなのこと恥ずかしいでしょ?」


私は俯く。



『えぇ――っ?!


絶対呼ばせるからな!』



ニヤッと笑う先生。



私は心に誓った。



先生のことを秋平と呼ばないと―――。



きっとこんなこと先生に言ったら
怒られるんだろうな…。