『はぁ~良かった。』
先生はソファに座る。
『零、こっちおいで。』
暗闇に慣れた目は先生の表情がよく見える。
『なぁ…零…??』
先生の膝に座らされ、後ろから抱き締められる。
『これからはもっと我が儘になっていいから。
俺のこともっと頼ってくれていいから…。
頼りないことくらい十分に承知してるけど。
ただ、我慢だけはしないで?
そういう零見てるのが一番辛いから。』
先生は私の肩に顎を乗せる。
「ねぇ…先生。。」
今度は私が先生に呼びかける。
『ん?どうした…??』
「別れた本当の理由は?」
”お前をもう苦しませたくねぇ”
なんて理由だけじゃ納得いかなかった。
『それ聞かれると痛いなぁ~』
先生ははぁ~と溜め息をつく。
「気になるじゃん…」
何かあると確信した私。


