「え…先生??」 『もう俺…ムリ。』 先生は小さく呟いた。 「どうしたの…??」 電気がついていない部屋でまったく何も見えない。 『俺が別れよって言ったのに、 零は矛盾してる…って言うかもしんねぇけど… でも俺やっぱり――― ―――零が好きだ…』 先生…それはホントですか…? 『あ―言っちゃった…。 卒業式まで言わないでおこうと思ってたのに。』 先生はそう言いながら私を解放して目を真剣に見つめる。 『零は………??』 「私も…先生が好き…」 気づいたときには口が動いていた。