『じゃあ次の会議までにやりたい競技を決めてこい。』

山田先生の一言でみんなが会議室を出て行く。


私は最後に会議室を出ようとした。


『なぁ…西城……。』

そうすると後ろから呼び止められる。


『俺のこと避けんなよ…。


前みたいに調理室に遊びに来いよ…。』

何言ってるの…先生??


「先生……??」


『ん?どうした??』


「先生のばか!!」


私はいそいで会議室を出る。


自分でもなんであんなことを言ってしまったのか分からない。


また先生と仲良くなれるチャンスだったのに…。



先生がバカなんじゃなくて


私がバカなんだよね……。



教室に戻るともう未来が居て私はさっきの出来事を話した。


そうすると未来は


「んー。確かにあんたはバカだね。」

と私をズバッと斬る。



だけどそのあとに


「でも調理室来いよってところ聞くと
あんたのこと待ってるのかもしれないね、先生は。」

とニヤッと笑って言った。



そうだと嬉しいけどね…。


でも現実ってそう簡単な話じゃないよ……。