お 姉 ち ゃ ん 、 ば い ば い 。





“美人端麗”



姉に最もよく合う言葉。






同じ顔なのにどこか気品があって、それでいて誰にも優しかった。








そんな姉は私の憧れであり、敵だった。








「お姉ちゃんはすごいなぁ。真由も少しは見習いなさい」








どんなに頑張っても追いつけない。






比較対象にされる。









その対象となる姉が邪魔だった。