The passing heart

そして退院の日。



「萩乃さん退院おめでとう」


「ありがとうございます」


「もう自分の体を傷つけちゃダメよ」


「はい・・・」


「ご飯も毎日たべてね」


「はい」


病院の外まで院長さんや担当してくれた二人の看護婦さんがお見送りに来てくれた。


「あ、院長。あの手紙渡しましたか?」


「おっと、危ない危ない。忘れるとこだった」


「?」


何の事だろう?


「はい、これ。君にだそうだ。男の子がもってきてくれたよ」


「手紙・・・ですか?」


院長から受け取ったのは萩乃蓮様と綺麗な字で書かれた封筒。


「そうだよ」


「・・・・・・」


相手の住所や名前は書かれてなくて誰からだか分からない。