自分の耳を塞いだ。


何も聞きたくない!!


そんなの信じれない!



「蓮!!」


「やっ!離して!!」


「蓮っ!落ち着け!もう何も言わないから!」


暴れるあたしを奏翔はギュッと抱き締めた。


「うぅ・・・・・かな・・・・っとぉ・・・・」


「大丈夫だから・・・・」



「ひっく・・・・・行かないでぇ・・・・離れてかないでぇ・・・・ふぇ・・・ずっとそばにいて・・・・かなとぉ・・・やだぁ」



「大丈夫。ここにいるから・・・。どこも行かない・・・。ずっとそばにいるよ・・・・ずっと」


「かなとぉ・・・・・・好き・・・・うぇ・・・っく・・・・お願い・・・何処にも行かないで・・・・・・・・・―――」



「何処にもいかねぇ・・・・・もう離さない・・・・・・・・・き・・・だ」




大事な言葉を聞けないままあたしは意識を手放した・・・。