The passing heart

蓮side


あたしは無意識にあの海に来ていた。


涙は何度拭っても止まらない。




蓮見は信じてあげなよって言ったけど、本当は信じたいけどもう無理だよ・・・・・。



何回も期待して、期待するたびに突き落とされる。


苦しい。


奏翔も離れていった。


何も信じたくない・・・・・。


開いた傷口から滴り落ちる血を止めようと反対の手で強く押さえる。


手はもう血だらけだ。



もう、嫌だ・・・・・


消えたいよ・・・・・・。



「お父さんの所に行きたい・・・・・」